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マイニングフルタワーPC・一例(Radeon Vega 64×2 & Rx 560)

      2018/01/01

前々回のVega64モネロマイニングの記事ですが、アクセス数の多さから大きな反響があるようです。日本だけでなく、海外からも以下のようにいろいろな地域から一定のアクセスがあります。

記事をアップして2ヶ月近く経った今でもアクセス数が高水準で推移しており、グローバルなマイニング熱を肌で感じています。

本記事では、現在運用中のマイニングフルタワーPCの部品構成を書きつつ、頂いたコメントも合わせて紹介します。

マイニングする仮想通貨のアルゴリズムとハッシュレート、および消費電力は以下の通りです。

CryptoNight:約 3,600 H/s
Lyra2z330:約 360 H/s
PC全体の消費電力:370W

起動後12日半経過時のスクリーンショットです。この数値を維持しながら、1ヶ月以上安定してマイニングできています。

前回はTB350-BTCを使いAMD CPUベースで組んでいましたが、これをEX-B250-V7を使ったIntel CPUベースに変更のうえ、Vega 64 をもう1枚追加して2枚刺し+Radeon Rx 560 で合計3枚のGPUを使用しています。

部品構成

説明 参考リンク
CPUは最低限の性能で良いので、Celeron G3930です。
本構成では特にVegaの安定動作にあたり、内蔵GPUが重要な役割を持ちます。
ただ稼働させるだけでも十分役に立ってくれますが、アイドル状態で遊ばせておくのももったいないと思い、CPUでのみマイニングできる仮想通貨 ZOIN を掘っています。
マイニングモードを備え、PCI express x16 レーンが3つある比較的安価なマザーボードとして貴重な存在です。
マイニングPCのコンセプトは「ライザーカードをなるべく使わない」です。
任意で数回手動で再起動するくらいで、突然落ちる等の不安定な動作はとくに経験していません。
1週間以上の連続稼働も余裕でこなせます。
メモリーの性能は最小限(DDR4 2133 / PC4-17000)かつ容量も必要な分だけ(8GB = 4G × 2)です。
8GBなのはマイニングソフト Cast XMRが要求する容量のため、4GBの2枚構成はデュアルチャネル動作にしてZOINマイニングのパフォーマンス向上を狙っています。
肝心の Vega 56 / 64 ですが、この記事を書いている2017年末時点では安価に買うのは厳しい状況です。
メーカーのオリジナルファン搭載タイプも販売開始になりましたが(参考記事)、リファレンス版より明らかに値段が高く(Vega 56 で約8万円)、かと言って冷却性能の上昇具合は未知数です。
(※1/1追記:MSI の Vega 56 はクロックダウンせず安定してマイニングできているというコメントを頂きました)
なし
(部品供給と価格が落ち着いてきたらリンク掲載予定)
目標:
Vega 64:$ 600 - 650
Vega 56:$ 500 - 550
補助電源が要らないタイプのRadeon RX 560 を採用し、トータルの消費電力を調整しました。
PCケースによっては7~8レーン目に長尺のGPUをセットすると干渉するので注意ください。
SilverStone SST-FT02 では、このMINI ITX用の設計のもの(ボード全長が約155mm)しか刺せませんでした。
本構成だと電源はこの玄人志向のものでカツカツです。
PCI express用の電源として8pinが4つありますが、これは2枚の Vega 64 用です。
Rx 560も合わせてPL 100 %で運用すると 295W × 2 + 75W + αで定格(700W)ギリギリです。
通常時はPL(Power Limit)を落としてマイニングします。



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設定例

ハードウェアスイッチの設定

写真のように、結局 Vega 64 2枚とも"セカンダリー"(低消費電力モード)で落ち着きました。
この切り替えと以下のWattman設定で、1枚あたりの消費電力が 120W になります。

Wattman設定(Vega 64)

PC の搭載メモリーが8GBだと、HBCC Memory segment の部分は 11,600 MB で固定になり調整できないはずです。

PLを下限の -50% にし、メモリーの周波数を 950 Mhz にしています。ファンのスピードは前回の記事の通り、「うるさい」と感じるライン(2,500 RPM 以上)を超えないようにしています。

ちなみに、上記設定でプライマリーモード(標準)だと消費電力が1枚あたり 125W になり、ハッシュレートも1枚あたり +20 H/s 前後高くなります。

Wattman設定(Rx 560)

ステータス3の GPU 周波数と電圧の設定を6と7にコピーしています。これで実消費電力 30W になります。VBIOS は特に改造していません。

マイニング時スクリーンショット

xmr-stak で NiceHash 接続時のスクリーンショットです。NiceHash はプールの Diff(難易度)が 20万と高い数値で固定なので、これだけのハッシュレートでも一定数エラーが出てしまいます。

CPU側の Vega 64 の GPU-Z スクリーンショットです。最も温度が高い HBM Temperature も60℃以内になります。

Rx560 と隣接する Vega 64 はこのような状態です。隣の廃熱をもらうのか、GPU Temperature の値は多少高くなります。

Rx560 の GPU-Z スクリーンショットです。"GPU only Power Draw"は 23W 弱ですが、実際の消費電力はワットメーター読みで 30W です。

cpuminer-opt で ZOIN をマイニング中のスクリーンショットです。消費電力はアイドル時から +10 ~ 15W といったところです。

2スレッドだと平均 360 H/s くらい、CPU使用率はほぼ 100% に張り付きます。1スレッドでマイニングすると約 200 H/s になります。

ハッシュレート低下対策

ぺぇやんさんからとても詳しいコメントを頂きました。

しばらくすると1700H/sになる現象、モニタ出力を別PCに切り替えたりOFFにしたりするだけでも発生しますね。

そこで、M/B側でオンボードビデオ使用可の状態にして、そちらにモニタを繋いでVEGA側のHDMI出力に何も繋がないようにしたら、丸2日掘っていてもハッシュの低下は起こりませんでした。

ただGPU-Zのセンサー数値がまともに動かなくなるのでグローバルWatmanで温度監視する必要があります。

M/Bにオンボードビデオがない場合は、HDMIダミーコネクタ(amazonで売ってます)をVEGAに挿して別PCからリモートデスクトップで操作・監視するという手もあるようです。

英語ですが bitcointalk にも同じようにアドバイスがありますので、合わせて参照ください。

自分の対策は以下の通りです。

1:映像出力はCPU内蔵グラフィックを使い、外部GPU には何も接続しない
2:いったんマイニングを始めたら、GPU に照会がかかるようなソフトを起動しない
3:「電源とスリープ」で、画面の設定を以下のように常に表示し続けるようにする

GPU に照会がかかるソフトは、GPU-Z 等の監視ソフトや Sgminer 等の GPU を使うマイニングソフトが該当します。
なお RADEON 設定はマイニング中に立ち上げてもハッシュレートは低下しません。弊方の環境ではマイニングさせながら Wattman で設定変更できています。

複数の Vega 接続時の HBCC Memory Segment 設定

Jaybee さんより興味深いコメントを頂きました。

Thanks for all, i was in the mud since 7 days and thanks to you the rig is now op!! Wattman is a really bugs way to manage all the GPUs but if you disabled all the HBCC Memory switch in fine all is fine.
7 Radeon Vega 64 liquid gives us 14400 h/s on XMR 🙂

水冷の Vega 64 × 7枚(!)でリグを組んだそうで、HBCC Memory Segment の設定をすべて「OFF」にするとうまくマイニングできたとのことです。

この辺りは Jaybee さんも指摘しているように、ドライバーと Wattman ソフトウェアの完成度の問題かと思います。
複数の Vega 56 / 64 でリグを組んだが不具合があるという方はこの Jaybee さんの情報が参考になるかもしれません。

自分の環境ではVega 64 × 2枚であれば両方とも HBCC の設定は「ON」でマイニングできています。Vega を増設した際は検証してみたいと思います。


Vega 64 は安定動作させるまで苦労しましたが、それに見合うパフォーマンスはありました。

この設定から PL(Power Limit)をプラス方向に上げればハッシュレートは増えますが、同時に消費電力と発熱も大きくなります。

特に Vega 64 では後者の熱がやっかいです。Cast XMR の作者が「燃えるように熱いカードだ」と表現していますが、いろいろ設定を試すうちにこれは決して大げさではないことを思い知らされました。

The Vega 64 is by far the more fiery card which means it gets hot really fast.

@Gandalph3000

Vega GPU は温度と HBM2 メモリー部の安定動作に深い関係性があるようです。どうしても温度が下がらない場合は、PL を調整し消費電力を下げてみてください。

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