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Radeon Vega 64 / Vega 56 でMonero (XMR) をマイニング

      2018/01/26

マイニングPCのMonero(モネロ)採掘パワー向上を目指し、Radeon Vega 64を導入しました。

結論から書くと、手元のVega 64は適切な設定を行うことで1,870H/sのハッシュレートを消費電力200Wで実現できました。Monero採掘のワットパフォーマンスは2017年末の時点においてかなり優秀と言えると思います。

またVega 56では1,800 H/s で 消費電力160Wという報告も挙がっており、さらに良いワットパフォーマンスが期待できます。価格もVega 64 より安いため、現時点(2017年末)におけるモネロのマイニング用GPUはVega 56がベストです。

最新のレートは次のサイト(whattomine.com)を参考にしてください。

Vega 64 / 1,870 H/s @200W
Vega 56 / 1,800 H/s @160W

ただし、弊方の環境では不具合に悩まされており、GPU内部でリセットもしくはクロックダウン(?)が発生すると、同じ消費電力でハッシュレートが1,700 H/s まで低下しました。これを防ぐために、電圧やクロック設定を細かく詰める必要がありそうな状況です。

さらにドライバーもマイニング用のベータドライバが必須であったり、Vega用のマイニングソフトも発展途上と、ドライバーおよびソフトウェア両方の更なる最適化を待つ必要があります。

Vega 64 を導入して1日ほど経過し、試行錯誤した結果を以下まとめました。

項目 名称 説明 参考リンク
GPU
選択肢1
Radeon Vega 56 / XFX Radeon Rx Vega 56 8GB 3xDP HDMI Graphic Cards RX-VEGMLBFX6 Vega 64を買っておいて何ですが、Moneroのマイニングに限定すれば現状Vega 64と56で優位なハッシュレートの差はなく、ワットパフォーマンスを考えるとむしろ56のほうが有利な状況です。
日本では品薄な状況が続いているのと、アメリカはじめ諸外国との価格差が大きいため、あえてamazon.comのリンクを張りました。
輸入のためリスクはありますが、関税を含めても国内価格より1万円ほど安く買えます。その分、投資回収の分岐点を早めることができます。
GPU
選択肢2
Radeon Vega 64 / XFX Radeon Rx Vega 64 8GB HBM2 3xDP HDMI Graphic Cards RX-VEGMTBFX6 Moneroだけでなくイーサリアムのマイニングも将来的な選択肢にあるか、もしくは非常に安価で買えるチャンスがあれば、Vega 64 が有効かとは思います。
標準で消費電力が295Wとかなり高く、電圧設定を詰めても消費電力210Wの56と比べるとワットパフォーマンスの観点で苦しいのは事実です。
さらに国内、海外ともに下位機種のVega 56との価格差が100ドル以上と大きいことも考えると、積極的には選びにくいかもしれません。
それでも敢えてVega 64を選んだ理由は中古で6万円以下で購入できたからであり、本命は上記amazon.comからの輸入も視野に入れVega 56を狙っています。
グラフィックドライバー Radeon Software Crimson ReLive Edition Beta for Blockchain Compute Release この記事を書いている時点では、このマイニング用ベータドライバーが唯一の選択肢です。
これ以外のドライバーを使用すると、ハッシュレートが約60%~70%ほど低下します。また、後述するマイニングソフト(Cast XMR)はこのドライバーの使用が前提になっています。
AMD 公式
Release (英語)
マイニングソフト
選択肢1
xmr-stak-amd ワットパフォーマンスを重視する場合、イチ押しのAMD GPU用Moneroマイニングソフトです。
高いハッシュレートのわりにマイニング時の消費電力が低いのが特徴で、例えばRadeon RX460でこのソフトを使うと1枚35Wで約310 H/s、ストリームプロセッサをアンロックしたものは330 H/s @ 35W でマイニングできています。
後述しますが、Vega 64 /56 で使う場合はGPU thread の設定をカスタマイズする必要があります。
Mining Monero with Vega56 at 1800+ H/s at low power consumption (@loginaut / steemit.com)
マイニングソフト
選択肢2
Cast XMR Radeon Vegaに最適化したことを売りにする比較的新しいマイニングソフトで、弊方の環境では上記のxmr-stak-amdより2%ほど良いハッシュレートが出ました。
このソフトの強みはNiceHashにハッシュパワーを提供できる点です。
この記事を書いている2017年11月頭の次点で1BTC = 80万円を超える勢いであり、CryptoNightアルゴリズムを通したNicehashのハッシュパワー増強用途にも最適です。
Cast XMR - high speed CryptoNight miner for RX Vega GPUs (@Gandlaph3000 / www.gandalph3000.com)
OS Windows 10 Home edition 64 bit版 AMDのGPUを使う場合、OSはWindows 10 一択です。
Ubuntuでもドライバは用意されているのでマイニングそのものは可能ですが、電圧設定をGUIで変更できる Wattman がありません。
これはワットパフォーマンスを追求しなければならない昨今の状況では致命的です。
加えて、各種マイニングソフトが概ね Windows 10 上での正常動作を第一で確認しているのも大きな理由です。
仮想通貨取引所 Coincheck 日本国内でMonero(XMR)を扱う仮想通貨取引所は、2017年11月時点でCoincheckのみです。
二段階認証を設定していれば、ユーザーアカウントへの「不正ログインにかかる損失」を1回の請求で最大100万円を補償しており、万一の際にも安心です。
ビットコイン取引高日本一の仮想通貨取引所 coincheck bitcoin
(2018/01/26 追記:coincheck へのリンクを一時的に外しています)
ウォレット Monero official wallet software 64bit版(Windows / Linux / FreeBSD) ウォレットソフトは Monero の公式ウォレットアプリがお勧めです。
モナーコインと同じく、取引所にいったんマイニングしたMoneroを送金し、次に必要に応じて自分のウォレットに入金するという運用を想定しています。
マイニングソフトを稼働させるPCは64bit OSが前提なので、32bitを選択する理由はほぼありません。
Monero 公式ページ
マイニングプール お好みで / SupportXMR(例) Monero はハッシュパワーを稼ぐのが意外と大変です。
GPU / CPU を束にしてハッシュパワーを集結させないと払出しまでに下手をすると数ヶ月のオーダーでかかってしまい、ちょっとハードルが高いです。
ですので、最低払出し量(minimum payout)が少なめのプールへ接続することをお勧めします。
例のSupportXMRは、最低払出し量が0.3XMRと低く、プール手数料が0.6%と良心的で、サーバーも安定しておりお勧めできます。
プールの選択に迷ったら、決まるまではCast XMRを使ってNicehashに接続することをお勧めします。
SupportXMR



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設定例

はじめに

以下の設定はあくまで参考です。個々のGPUやマイニングリグの環境に合わせ、設定を細かく詰める必要があります。
冒頭にも書いた通り、弊方の環境では以下の設定でマイニングできていますが、数十分から1時間ほど経つとハッシュレートが1,870 H/s →1,700 H/s に低下する症状が出ています。

ハードウェアスイッチの設定


Vega 64 /56 ともに、動作モードを切り替えるスイッチがついています。スロット排気口側が"プライマリー"(標準)、その反対側が"セカンダリー"(低消費電力モード)になっており、ハードウェアレベルで消費電力モードを切り替えることができます。

今回はすべて"プライマリー"の状態で試していますが、"セカンダリー"でも順次試してみる予定です。

1日ほど試行錯誤した限りでは、いかに低い消費電力を実現するかにあたり、Wattman 設定のほうが低消費電力における動作に及ぼす影響が大きそうです。

マイニング前の準備

毎回のマイニングリグ / PC起動ごとに、Radeon 設定 → 左下のゲームのタブ → グローバルグラフィックと進み、"HBCC Memory Segment"を無効にし適用をクリックします。

しばらく待つと自動でRadeon 設定の画面が出てくるので、今度は"HBCC Memory Segment"を有効にし、HBCC適用するメモリ容量をスライドで選択肢し適用をクリックします。

この画面では選択できる最大容量を選んでいます。(PCの搭載メモリ16GB)
弊方が試した限り、HBCCの容量の大小でハッシュレートや挙動に大きな違いは見られませんでした。
(時間経過でハッシュレートが低下してしまう)

とにかく、この一連のHBCC 無効 → 有効を実行することで本当にHBCC動作になるようです。この辺りはベータドライバーなので仕方ないかなと思います。

GPU監視ソフトもマイニングする前に立ち上げておきます。弊PCでは、マイニング中のGPU-Z起動がハッシュレートの低下のトリガーになっていました。

Wattman設定

マイニングソフト Cast XMR の作者様の以下の情報と、このサイトの情報をベースに設定しました。

For Vega 64:

> Core Frequency: -10.5%
> Memory Clock: 1025 MHz
> Power Limit: -23%

For Vega 56:

> Core Frequency: -4%
> Memory Clock: 945 MHz
> Power Limit: -10%

@gandalph3000

Open WattMan and set the following values (訳注:Vega 56 用のセッティングです)

> GPU Frequency: -30%
> GPU Voltage: 1000mV (GPUごとに安定動作する数値が異なるため、調整する必要があります)
> Memory Frequency: 950 MHz
> Memory Voltage: 1000mV (GPU Voltage と同様に、調整して最適な数値を見つけてください)
> Powerlimit: -30 %
> Fan Min. Speed: 最低 3,500 RPM、高ければ高いほど良い (メモリーのクロックダウンを防ぐため、メモリーモジュールを可能な限り冷やす必要があります)

@loginaut

※ 現状悩ましいのが、弊方の環境だとファンの回転数を3,500 RPM以上に上げてもクロックダウンが防げない点です。メモリーモジュール部をスポット冷却する必要があるのかもしれません。

実際にマイニング (xmr-stak-amd)

開始直後は、このように1,870 H/s、消費電力はワットメーター読みで200Wで推移します。

xmr-stak-amd でマイニングする場合、以下のように1枚のVega 64 /56 につきGPUスレッドを2つ設定し、各々"intensity" のパラメータを調整します。

"gpu_thread_num" : 2,
"gpu_threads_conf" : [
{ "index" : 0, "intensity" : 2016, "worksize" : 8, "affine_to_cpu" : false },
{ "index" : 0, "intensity" : 1600, "worksize" : 8, "affine_to_cpu" : false },
],

ネット上で挙がっている報告では上記の 2016 / 1600 で最大効率のようですが、もちろんGPUの個体差や動作環境で最適値は異なるため、設定を詰める余地はあるかもしれません。

弊方の環境では上記のように数十分経つとハッシュレートが低下する現象が起きています。
このようになった場合は、上記HBCCのメモリー容量を変更することで再びハッシュレートが高くなりますが、また時間が経つとレートが低くなってしまいます。

実際にマイニング(Cast XMR)

Vega専用の最適化をうたう新しいマイニングソフトです。上記のxmr-stak-amdより、ハッシュレートが良いことが分かります。

マイニングプールはMonero以外にもNicehashに接続できます。
弊方の環境では、CryptoNight / jp サーバーの NiceHash に問題なく接続できることを確認済みです。
XMR / BTC のレートに依存するものの、各種設定を調整できれば Geforce 1080 と同等かそれ以上のワットパフォーマンスが期待できそうです。

xmr-stak-amdと同じく、数十分経つとハッシュレートが低下する現象が発生しています。
下がった状態でもxmr-stak-amdよりハッシュレートは良好です。

Cast XMRでは、コマンドラインでintensityを設定します。"0"、"5"、"7"を試してみましたが、ハッシュレート低下はどれも発生してしまいました。

オプションの中で気を付けたいのが "--opencl" です。Geforce や Intel の内蔵グラフィックを使用する場合、この数値を正しく設定しないとマイニングできません。


次の記事では、Vegaの発熱と騒音についてまとめたいと思います。

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